特殊伐採とは?普通の伐採との違い・作業方法・費用を専門業者が解説

「家のすぐ近くにある大きな木でも伐採できる?」
「20mを超える木をどうやって切るの?」
「木を倒すスペースがないけれど、伐採をお願いできる?」

このような現場で使われるのが、特殊伐採と呼ばれる方法です。

特殊伐採とは、住宅・塀・電線などの障害物があったり、木を根元から倒すスペースがなかったりする現場で、ロープや高所作業車、クレーンなどを使い、枝や幹を上部から少しずつ切り分けて安全に伐採する方法です。


一般的な伐採よりも高度な技術や安全管理が必要になるため、作業方法や費用も現場によって大きく異なります。

伐採本舗では、高所・狭所・危険木などの特殊伐採について、90,000円~を料金の目安としています。
この記事では、通常伐採との違いから、特殊伐採が必要になるケース、実際の作業方法、費用、施工事例まで詳しく解説します。

目次

特殊伐採とは?

特殊伐採とは、住宅や構造物、電線などが近く、木を根元からそのまま安全に倒すことが難しい現場で用いられる伐採方法の総称です。例えば、広い山林や庭で周囲に十分なスペースがあれば、倒す方向を定めて木を根元付近から伐採できる場合があります。

一方、

  • 木のすぐ横に住宅がある
  • 隣家との距離が近い
  • 木の下に物置やカーポートがある
  • 電線が近くを通っている
  • 木を倒せるスペースがない
  • 傾斜地に生えている
  • 重機を木の近くまで入れられない

といった現場では、そのまま倒す方法が適さない場合があります。このような場合に、作業員がロープを使って木に登ったり、高所作業車を使用したりしながら、枝や幹を上部から順番に切り分けます。切断した枝や幹をそのまま落とせない場合には、ロープやクレーンなどを使って安全な場所へ下ろします。

このように、現場の状況に合わせて木を小さく分割し、周囲の建物や設備への接触・落下を防ぎながら伐採することが、特殊伐採の大きな特徴です。

通常伐採と特殊伐採の違い

通常伐採と特殊伐採の大きな違いは、木をそのまま倒せるかどうかです。

通常伐採特殊伐採
主な作業方法根元付近から伐採して倒す枝・幹を分割して伐採する
必要なスペース木を倒せる空間が必要狭い場所でも対応できる場合がある
主な機材チェンソー・牽引器具などロープ・高所作業車・クレーンなど
作業難易度比較的低い高い
向いている現場広い庭・山林など住宅地・狭所・高所・傾斜地など
費用比較的抑えやすい作業条件によって高くなる

ただし、「高い木=特殊伐採」というわけではありません。例えば20mの木でも、周囲に十分なスペースがあり、安全に倒せるのであれば通常の伐採方法を選択できる場合があります。

反対に、高さがそれほどない木でも、住宅・塀・電線などに囲まれていれば特殊伐採が必要になることがあります。

木の高さだけではなく、周囲の環境を含めて作業方法を判断することが重要です。

特殊伐採が必要になる代表的なケース

1.住宅のすぐ近くに木が生えている

住宅地で特に多いのが、家のすぐ横に大きな木が生えているケースです。
木を根元から倒すと、

  • 屋根
  • 外壁
  • 窓
  • フェンス
  • 庭の設備

などに接触する可能性があります。このような場合は、枝を上部から切り落とし、幹も一定の長さに分割しながら徐々に木を低くしていきます。切断した枝や幹を落とすスペースがない場合には、ロープを使って安全な場所まで下ろします。

2.塀・物置・カーポートなどの構造物に囲まれている

木の周囲に、

  • 塀
  • 物置
  • カーポート
  • 倉庫
  • ガレージ

などがある場合も、そのまま木を倒すことが難しくなります。特に、木の真下に構造物がある現場では、枝を自由落下させることもできません。そのため、枝や幹をロープで固定し、切断後に動く方向をコントロールしながら慎重に下ろします。

3.隣家との距離が近い・枝が越境している

住宅地では、成長した木の枝が隣家の敷地まで伸びていることもあります。
枝をそのまま切ると、

  • 隣家側へ落下する
  • 屋根や設備に接触する
  • 切断後に枝が大きく振れる

といったリスクがあります。このような枝は、重さや重心、伸びている方向を確認し、必要に応じてロープで保持しながら撤去します。

4.電線の近くまで枝が伸びている

電線付近の木は、通常の庭木以上に慎重な判断が必要です。枝や幹の位置によっては、作業者や使用する道具が電線へ接触する危険があります。
そのため、

  • 電線との距離
  • 枝の伸び方
  • 木の傾き
  • 作業スペース
  • 周辺道路の状況

などを現地で確認したうえで作業方法を判断します。
電線の種類や接近状況によっては、電力会社などとの調整が必要になる場合もあるため、電線付近の枝を自己判断で切ることは避けてください。

5.10m・20mを超える高木・大木

木が高くなるほど、枝や幹を切断した際の落下距離が長くなり、必要な作業範囲も広くなります。特に住宅や道路、電線などが近い場所にある10m・20mを超える高木では、木全体を根元から安全に倒すことが難しく、特殊伐採が必要になる場合があります。

上部の枝を撤去
↓
太い枝を撤去
↓
幹を上部から切り下ろす
↓
安全な高さまで下げる
↓
残った幹を伐採

といった手順で進めることがあります。ただし、木が高いという理由だけで特殊伐採になるわけではありません。周囲のスペースや木の状態、重機の搬入可否などを含めて作業方法を判断します。

6.傾斜地や重機が入りにくい場所

山林や住宅の裏側などでは、「木は切れるけれど、重機が入れない」ということもあります。
例えば、

  • 通路が狭い
  • 階段しかない
  • 急な傾斜がある
  • 建物の裏側に木がある
  • 車両を近くまで入れられない

といった現場です。このような場所では、人力やロープを使う工程が増えるため、作業時間や必要な人員も変わります。

特殊伐採ではどのような方法を使う?

「特殊伐採」といっても、決まった1つの方法があるわけではありません。木の高さや状態、周囲の状況に応じて、複数の方法を組み合わせます。

ツリークライミング・ロープワーク

重機を木の近くまで入れられない場合などに、作業員がロープで身体を確保しながら木に登ります。
木の上部まで登り、

  • 枝の状態
  • 幹の状態
  • 切断方向
  • 周囲の障害物

を確認しながら枝を切り分けます。
伐採本舗でも、住宅や物置などに囲まれた現場ではツリークライミングとロープワークを使用しています。

ロープで枝・幹を吊り下ろす

特殊伐採で重要なのが、切った枝をどのように地上まで下ろすかです。何もない場所なら枝をそのまま落とせる場合もあります。しかし、真下に住宅や物置、塀などがある場合には自由落下させることができません。そこで切断前に枝や幹へロープを掛け、

切断 → ロープで保持 → 安全な場所へ誘導 → ゆっくり下ろす

という方法を使います。
枝の重さや重心を読みながら作業する必要があるため、経験が求められる工程です。

高所作業車

道路や庭から対象木へ接近できる場合には、高所作業車を使用することがあります。作業員がバケットに乗った状態で高所へ移動できるため、木へ直接登らず作業できることがあります。
ただし、

  • 車両を設置できる場所があるか
  • 地面が車両の重量に耐えられるか
  • 木までアームが届くか

などの条件があります。

クレーン・ユニック車

大きな枝や太い幹を安全に下ろすため、クレーンやユニック車を使用することもあります。切断する部分を吊った状態で伐採し、そのまま安全な場所まで移動させることができます。
特に重量のある幹や、真下に構造物がある現場では有効な方法です。

バックホーなどの重機

伐採した後の幹や枝を移動・搬出するため、バックホーなどを使用することがあります。大木になると、切断した幹1本でも人力だけで簡単に動かせない重量になるためです。伐採だけではなく、切った後にどのように搬出するかまで考えて作業方法を決めます。

特殊伐採の作業の流れ

実際の現場では状況によって変わりますが、一般的には次のような流れで進めます。

STEP1 現地調査

まず対象木と周囲の環境を確認します。
主に、

  • 木の高さ・太さ
  • 木の傾き
  • 枯れ・腐朽などの状態
  • 住宅や構造物との距離
  • 電線の位置
  • 枝を下ろせる場所
  • 重機の搬入経路
  • 原木や枝葉の搬出経路

などを確認します。

STEP2 作業方法と安全対策の決定

現地調査をもとに、

  • 木へ登るか
  • 高所作業車を使うか
  • クレーンを使うか
  • どこにロープを掛けるか
  • 枝や幹をどこへ下ろすか

などを決めます。
特殊伐採では、実際に木を切る作業だけでなく、事前に安全な作業手順を組み立てることが非常に重要です。

STEP3 枝の切り下ろし

木の上部から枝を順番に撤去します。
そのまま落として問題ない枝と、ロープで管理する必要がある枝を判断しながら作業します。

STEP4 幹の切り下ろし

枝を撤去した後、幹を上部から一定の長さに切り分けます。
重量のある幹については、ロープやクレーンなどで保持しながら下ろします。

STEP5 原木・枝葉の搬出

地上へ下ろした枝や幹を整理し、車両へ積み込んで搬出します。
伐採本舗では、木の状態や樹種によって、伐採した原木の一部を薪として再利用しています。

STEP6 清掃・最終確認

枝葉や木くずを回収し、周囲の建物・塀・設備などに問題がないことを確認して作業完了です。

特殊伐採の費用はいくら?

伐採本舗では、

特殊伐採(高所・狭所・危険木など)90,000円~

を料金の目安としています。ただし、特殊伐採は現場ごとの差が非常に大きいため、「木1本なら必ず○万円」という形では判断できません。
主に次の条件によって費用が変わります。

木の高さ・太さ

高く太い木ほど、切り分ける回数や搬出する原木の量が増えます。

木の状態

枯れ・腐朽・傾きなどがある場合には、通常より慎重な作業が必要になることがあります。

周囲の環境

住宅・隣家・塀・電線などとの距離によって、枝や幹を下ろす方法が変わります。

必要な重機

高所作業車・クレーン・バックホーなどを使用する場合には、必要な車両・機材によって費用が変わります。

搬入・搬出条件

重機が入れない場所や、伐採した木を長い距離運ばなければならない現場では、人力作業が増えることがあります。

伐採後の処分量

木が大きかったり本数が多かったりすると、原木や枝葉の量も増えます。
特殊伐採を含む詳しい伐採費用については、**「庭木の伐採費用はいくら?高さ別の料金目安と費用が変わる5つの条件」**でも解説しています。

実際の特殊伐採はいくら?伐採本舗の施工事例

特殊伐採の費用や作業方法をイメージしやすいように、実際の施工事例をご紹介します。

施工事例① 埼玉県寄居町|20~25mの高木・枯れ木4本

埼玉県寄居町で、高さ約20~25mのケヤキとスギ4本を特殊伐採しました。

項目内容
樹種ケヤキ・スギ
木の高さ約20~25m
本数4本
作業人数3人
作業日数2日間
使用機材チェンソー・3tバックホー・チルホール・ロープ類
施工費用570,000円(税込)

対象木は物置倉庫と塀の間にあり、木の真下にも構造物があったため、根元から一度に倒すことができない現場でした。
また、ケヤキの枝は隣家側まで伸びており、スギの一部には枯れも見られました。

そのため、ツリークライミングとロープワークを使用し、上部の枝から小さく切り分け、必要な枝や幹はロープで吊りながら安全な位置へ下ろしました。

施工事例② 埼玉県寄居町|20m超の高木9本

別の寄居町の現場では、住宅の裏庭に生えていたスギ・ケヤキ合計9本を特殊伐採しました。

項目内容
樹種スギ・ケヤキ
木の高さ最大20m超
本数9本
作業人数3人
作業日数2日間
施工費用690,000円(税込)

隣家や敷地内の構造物が近く、そのまま木を倒すことが難しかったため、ロープを使って枝や幹を少しずつ切り下ろしました。

特殊伐採は自分でできる?

小さな庭木であれば、ご自身で剪定や伐採を行うケースもあります。
しかし、

  • 高所でチェンソーを使用する
  • ロープで身体を確保する
  • 重い枝や幹を吊る
  • 住宅や電線の近くで作業する
  • 枯れた木に登る

といった特殊伐採を個人で行うことはおすすめできません。枝は見た目以上に重く、切断した瞬間に予想と違う方向へ動くことがあります。
また、木の上では地上と同じように自由に移動できず、チェンソーを扱いながら自分の身体と切断した木の両方を管理しなければなりません。

特に、

「木を倒すスペースがないから、自分で上から少しずつ切ろう」

というケースは危険です。住宅や人への被害につながる可能性があるため、難しいと感じる木については専門業者へ相談してください。

特殊伐採についてよくある質問

特殊伐採とは何ですか?

木を根元からそのまま倒すことが難しい現場で、ロープや高所作業車、クレーンなどを使い、枝や幹を分割しながら安全に伐採する方法です。住宅・塀・電線の近くや、狭い場所、高木、傾斜地などで行われます。

特殊伐採の費用はいくらくらいですか?

伐採本舗では、高所・狭所・危険木などの特殊伐採について**90,000円~**を目安としています。ただし、木の高さや太さ、周囲の状況、必要な機材、搬出条件などによって大きく異なるため、正確な料金は現地調査後のお見積もりとなります。

20mを超える木でも伐採できますか?

現場の状況によりますが、20mを超える高木についてもご相談いただけます。
実際に伐採本舗では、20~25m程度の高木を特殊伐採した施工事例があります。

家のすぐ近くにある木でも伐採できますか?

対応できる場合があります。
木をそのまま倒せない場合には、上部から枝や幹を小さく切り分け、ロープなどで安全な場所へ下ろす方法を検討します。

重機が入れない場所でも伐採できますか?

重機を木の近くまで搬入できない場合でも、ツリークライミングやロープワークを使って対応できるケースがあります。ただし、木の状態や搬出経路によって対応方法が変わるため、現地確認が必要です。

電線の近くの木も伐採できますか?

電線との距離や種類、枝の位置などによって対応方法が異なります。電線付近は特に危険性が高いため、ご自身で切ろうとせず、まずは専門業者へご相談ください。状況によっては関係事業者との調整が必要になる場合があります。

枝や幹の処分までお願いできますか?

はい。
伐採後の枝・幹・葉の整理や搬出まで対応できます。伐採本舗では、木の状態や樹種に応じて、一部の原木を薪として再利用しています。

通常の方法で倒せない木も、まずはご相談ください

特殊伐採は、

  • 住宅のすぐ近くにある木
  • 塀や物置に囲まれた木
  • 隣家側へ枝が伸びた木
  • 電線の近くにある木
  • 10m・20mを超える高木
  • 傾斜地に生えている木
  • 重機が入りにくい場所の木
  • 枯れ木・危険木

など、通常の方法で安全に倒すことが難しい木を伐採するための方法です。
重要なのは、木の高さだけで「通常伐採」「特殊伐採」を判断するのではなく、木の状態・周囲の構造物・作業スペース・搬入経路などを総合的に確認することです。

伐採本舗では、埼玉県を中心に、庭木1本から20mを超える高木、住宅や構造物に囲まれた場所での特殊伐採まで対応しています。

「この場所でも切れるの?」
「木を倒すスペースがない」
「高くなりすぎて自分では管理できない」

という段階でも問題ありません。
現地の状況を確認したうえで、安全性と費用を考慮した作業方法をご提案します。

現地調査・お見積もりは無料です

「この木は伐採した方がいいのか判断できない」「枯れているように見えるが危険なのか分からない」「費用がどのくらいになるか知りたい」という段階でも問題ありません。

まずは現地を確認し、木の状態や周辺環境に合った伐採方法をご提案します。
お電話・お問い合わせフォーム・LINEから、お気軽にご相談ください。

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